menu
筑豊のひとたち

鍋の王道を歩きたいと、「食善く処 松の素」の松本隆店長

00084

嘉穂劇場のそばで27年続いた寄せ鍋の「まつ本」が、新飯塚に引っ越してきたのは2016年9月30日のこと。
移転オープンと代替わりもあって、名前を「食善く処 松の素」と改めた。

店長の松本隆さん(43/写真)は話す。「もともと新飯塚で父親が創業し、地道な努力で『鍋といえばまつ本』として知られるようになりました。新しい店は、古くからのお客さんも大事にしながら、私の世代のお客さんにも来てもらえればと思っています。味にきびしい土地柄ですから、それを励みにして、和風だしの王道の鍋を追求していきたい」。
刺身醤油やポン酢、天つゆなどは出来合いのものを使わず、店独自に調合しているのが強み。メニューにない鍋もあり、「今日のおすすめ鍋はなに?」と聞いてもらえれば、たいてい出せるとのこと。

「自分が造ったものをお客さんが食べて、おいしいと笑顔で言ってくれた時のうれしさは格別です。黙って帰られると、味はどうだったんだろうと気になります。そしてまた来てくれて、おいしかったんだと胸をなでおろすこともあります」

飯塚市新飯塚15-26
TEL0948(24)8062
時間 夕方5時から深夜11時まで(ただし成り行き)
店休日 月曜日

▼取材者(川原藤 楽空)の目
鹿児島の中小企業診断士、田上康郎氏から電話があった。新飯塚で一杯飲んでいるから来ないかと言う。それでしぶしぶ行ったお店が、松の素。ところが鍋がすごくおいしくて、この店は正直だなと思ったのが素直な感想。